合奏
外大クラシックギター部の定期演奏会を見にいったのだけどすごくよかった。
独奏はあまり見慣れていないから、ただなんかすごいなぁ、と思わされただけだったのだけれど、合奏を見ていて自分の高校時代の色々なことを思い出してしまった。
摩擦も多かったけど楽しかったんだよなあ、合奏って。
なんか僕はバンドマンに向いてないんじゃないかな。
社会に対して行き場のない怒りやフラストレーションを感じていたりとか、自分の意志でなにか大きな事をしたいという欲望があったりする訳ではないんだ。
ただ何となくのほほんと安穏に日々を送って、周りの人とうまくやっていくために最大限の気遣いをしようと奮闘して。
レディオヘッドの曲でFitter Happierというのがあるけれど、僕が理想としているのはまさにあの曲で揶喩されている感じ、そのものなんだ。
檻のなかに閉じ込められ、抗生物質浸けにされた豚。何も悪い事はないじゃないか。
僕は個性より強調性が欲しい。
誰かに自分の意志を伝えようと孤独に叫ぶよりも他人と支え合いながら大きなことを成し遂げようとする、その土台になりたいんだ。
軽音サークルで町田康のようにささくれ立った先輩達と話していて、何か自分のしたいと思うことをしなければ駄目だ、という話しをよくされるのだけれど、やっぱり自分はあまり我が儘に生きること自体に向いていないんじゃないかと思う。
それを彼らにリア充だと嘲笑されるのは合っているようで間違っている。
先輩の語る体育会系と文化系の違いってのも、きっと強調性と個性のどちらを求めるか、って問題に還元されると思うんだ。
肉食系と草食系の話もきっとどこかで関係していて、そこではちょっとした逆転現象が起きているみたいだけれど。
とにかく僕はなにかをしようと七転八倒して、輝いている誰かを支えられる人間になりたい。
他大のビッグバンドとか入ろうかなー。